私たちの主張: 我々は、全国の病院に勤務し、臨床現場で診療に取り組んでいる普通の医師を中心としたネットワーク(臨床医ネット)です。去る4月30日、5月1日、NHK総合テレビで放送されたNHKスペシャル「シリーズ 日本のがん医療を問う」、ならびに6月25日NHK教育テレビ放送のETVワイド「手をつなごう がん患者と家族たち」を拝見させていただきました。医療現場には問題が山積しておりますが、この解決にあたっては、現場の努力だけで対応できる限度を超えており、国民各層のご理解とご支援とご協力が不可欠でありま す。そうしたなか、このようなテーマであのような本格的番組が放映されますことは、世論の喚起、関係者の奮起を促す観点から、極めて意義深いことと高く評価させていただいております。
しかしながら、皆様の努力に水を差すようで誠に恐縮ではございますが、今回の番組の内容につきましては、日々臨床の現場にたつ医師として、国民各層のより的確かつ正確な理解を深め、そのことによって、我が国の医療現場の真の改革を図るという我々の観点からは、懸念すべき内容がいくつか存在すると感じました。番組制作の趣旨とご努力には敬意を表しつつも、あえて、我々の懸念を伝えさせていただき、今後の医療報道、医療番組制作において、善処を求めます。
日本のがん医療を良くしようとの志の部分は番組制作者の方々と共有できると信じます。わが国の医療現場を患者・家族・臨床医・医療スタッフにとって納得のいくものに改めていきたいと考えております。我々の意図を酌んでいただければ幸いです。
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